江戸時代中期の宝永3年(1706年)に出石藩主松平氏と信州上田藩の仙石氏(仙石政明)がお国替えとなりました。
その際、仙石氏と供に信州から来たそば職人の技法が在来のそば打ちの技術に加えられ誕生しました。
現在は割り子そばの形態をとっており、この形式となったのは幕末の頃で、屋台で出す時に持ち運びが便利な手塩皿(てしょうざら)に蕎麦を盛って提供したことに始まったと言われています。
その後、出石焼きが始まり白地の小皿に盛る様式が確立されました。
今では、出石は約40軒ものそば屋が並ぶ関西屈指のそば処として知られています。
小皿に小分けした独特のスタイル
出石焼の小皿に盛りつけた皿そばを何枚も食べる独特の様式です。
五枚一組を一人前とし、薬味と徳利に入ったダシでいただきます。出石では箸を立てた高さを食べると成人男性の一人前と言われています。
出石皿そばならではの多彩な薬味
出石皿そばの薬味は玉子・とろろ・ねぎ・大根おろし・わさびなどがあります。
ダシにこだわったつゆ
各店上質な素材を使い、独自の工夫を凝らしお店の味を作り上げていますが、一般的にはカツオとコンブの濃厚なダシが出石皿そばの特徴といわれています。
おせっかい食べ方指南