白亜の土塀と長屋門のあるこの屋敷は、高級武士(家老級)の居宅として使われたものです。出石城の内堀の近くで、江戸時代後期の上級武士の居住区であった内町通りに面して建っています。建物の外観は、平屋建に見えますが、内部には隠し階段が仕組まれており二階建です。二階は刀を使い難くするためか天井は低く造られ、屋根上への通路も存在します。これらは、襲撃に備えて造られたものと推定されています。
江戸時代における三大お家騒動の一つに挙げられる仙石騒動(https://ja.wikipedia.org/wiki/仙石騒動)の中心人物である仙石左京の屋敷跡に建っているので、「左京屋敷」とも呼ばれています。
展示物には、仙石騒動の資料をはじめ無形文化財の大名行列諸道具など出石藩に関する資料を公開しています。同じ敷地内には隣接して豊岡市立美術館-伊藤清永記念館(http://www3.city.toyooka.lg.jp/itoh-museum/)-があります。
正式名称 | 豊岡市立出石家老屋敷 |
愛称 | 左京屋敷 |
営業時間 | 9:30~17:00(最終入館16:30) |
休業 | 1月1日、11月3日、12月31日 |
料金 | 大人200 円(160円) 高・大学生120円(100円) 中学生以下無料 ※( )内は団体割引料金、団体は20人以上 ※障害者手帳(障害者手帳アプリを含む)をお持ちの方は半額 |
お問い合わせ | TEL.0796-52-3416 |
住所 | 〒668-0214 兵庫県豊岡市出石町内町98-9 |
交通アクセス | 豊岡駅から出石行きバスで 20 分出石営業所から徒歩で 5分 |
長屋門を入ると正面に家老屋敷の入り口が見えますが、実際に家老屋敷として建っていた当時は、現在の美術館の位置にありました。耐震補強を実施し、館内は一部、ふすまなどが入っていたところが、壁化されています。当時の間取りは館内の図面で確認していただくことができます。
正面からみると平屋建に見えますが、館内に入ると隠し階段から、2階に上がることができます。
館内は大名行列の諸道具が展示されております。実際に当時から使われていた貴重なものもたくさんあります。
当家老屋敷は、出石城内に残る唯一の江戸時代の武家屋敷です。座敷に到達するまでに、いくつも並べられた畳の部屋や書院造の意匠は、上級武士のただずまいを伺い知ることができます。武家の建物としては珍しく二階がありますが、隠し階段から人が上がってくることをすばやく確認できるように壁がくりぬかれたり、刀が使い難いように天井高を低くするなどの工夫がされています。