江戸時代、大名の参勤交代の行列に「奴」が槍振りをして行列に花を咲かせてきました。
文久3年に出石藩主仙石久利公の奥方が初めて出石にお国入りされた時に「赤坂奴」をお伴にされました。
この奴の槍振りを当時の宵田区の有志が受け継いできたものです。
大人大名行列槍振りの「インサヨーイ・イーヤットマカセ・ヨイヨイハーヨーイ」の独特の掛け声と絶妙な槍さばきは、圧巻です。
御立振れ
行列の先頭で槍振りの指示をします。
金紋先箱
先頭を歩き、行列の指揮をとります。金紋先箱の奴の足さばきに注目してください。
二本道具
槍の中で槍振りの技術が最も難しいとされ、槍先がついていれば重さは約10kgといわれています。
白熊(ハグマ)
全体の槍が静止している中で、この槍だけが回転して動いています。
黒鳥毛
黒い水鳥の毛で造られています。
小白鳥
一番長くスラッとした槍で、長さは5mあります。
傘二本
前の傘を「台傘」、後ろの傘を「立傘」といい、たけが短いためバランスがとりにくく非常に難しい槍です。
大白鳥
槍が非常に大きく、重さは、槍先がついていれば約20kgといわれています。
風が吹くときなどは非常に難しく、この槍だけは3人で回します。
お篭
篭を担いでいる人の手足が同じように動きます。これは、篭に振動を与えないようにしたものです。