出石小唄を作詞してくれた野口雨情さんは、
宿泊した旅館や町の商人たちに掛け軸を残していました。
現代でも芸能人やアーティスト・スポーツ選手にいたるまで
有名な方の直筆アイテムというのは大切にされますが、
なにしろ70年前のことですから当時としては大変貴重な代物だったようです。
現在のところ、出石町内から
上記の3本の掛け軸が発見されております。
13節まで存在する出石小唄には、きっと13本の掛け軸が揃っており、
70年経った今も出石のどこかに眠っているはずです。
みなさんご存知かもしれませんが、掛け軸というのはたいへん
無くなりやすい代物でもあります。戦火・大災で紛失もあれば家移り
ご先祖さんからの引き継ぎ等、家や蔵に眠っていても現在住んでいる人が
知らない場合も多いのです。
ぜひ一度おうちの中を探してみてくださいませんか?
その行為が、もしかすると出石の町をさらに元気にしてくれるかもしれません。
どこかに寄贈とか、別の場所に保管などということは絶対にしませんし、
させません。もし掛け軸が見つかったとしても、
今まで通りに そっと大切に眠らせてください。
でもご一報ください!「復活!出石小唄」実行委員会では、
全ての掛け軸が揃ったときにこそ、実現したい『夢』があります。
決して不可能ではないその根拠は、岐阜県は下呂にありました。
下呂温泉にて今も親しまれている『下呂小唄』のケースについて
かつて同じように雨情は昭和初期に下呂温泉に立ち寄って下呂小唄を残しましたが、
そのまま五十年ほど経った頃に、雨情が宿泊した旅館から
1本の巻物が見つかったそうです。
そのことに感動された下呂の松田町長は、
街を救うためその直筆の書を元に、
歌碑を12基つくり、歌詞にちなんだ下呂温泉のそれぞれの場所に点在させて
町の散策コースとして「湯のまち雨情公園」を創り、
新たな観光名所にしたそうです。
実は先日その元町長の松田氏に直接お会いして
当時の貴重なお話しを聞かせていただきました。
いま出石で取り組んでいる出石小唄のことをお伝えしたところ、
ぜひ下呂温泉と同様、町おこしになるような夢を実現してください、
と激励のエールをいただきました。
これまで地元でも知られていなかった「出石小唄」を
平成の世に復活させよう!
皆様方のご理解とお力添え、情報提供をお願いいたします。
「復活!出石小唄」実行委員会
情報連絡先【TEL 0796-52-2185】渋谷朋矢(しぶやともや)